風のたよりタイトル

冬春混在の淡路島

雪化粧をした庭水仙 1月5日朝、目を覚ますと銀世界だった。雪化粧をした庭から大阪湾を眺めるという贅沢を味わった。
あくる日は、黒岩水仙郷に行った。 我家から車で小一時間のところだ。まだ三分咲きだったが、水仙の強い香りに春を感じながら見おろす雄大な紀伊水道は絶景であった。

淡路島は季節が絶妙の演出をしてくれる。しかし淡路島に来てたった一つ誤算がある。寒いのである。地理的にも大阪中心部より南に位置するし、教科書にも温暖な瀬戸内気候と書いてあるではないか。 俺は子ども達にそう教えてきたんだ。しかし、体感的にも数字的にも確実に寒い。ドーしてくれるんだ。 我家は海抜100m程の高台にあるためか、島の東側にしては北西風も厳しい。それでも雪が積もり、道路が凍結するなんて瀬戸内海の島では反則技じゃないか。 気候は寒い、懐は寒い、髪の毛は寒いじゃ立つ瀬がない。

昨年「柿が好きだ好きだ大好きだ」と言いまくったら、ワンサカ柿が集まった。 今年は「お金が好きだ好きだ大好きだ」と言いまくってやろう。そうすれば懐は………

正月はなかなか終わらない

蕎麦打ち職人さん12月半ばから1月半ばまで喫茶部はお休みとした。で静かな年末年始を過せたかといえば、この地においてそんなことはありえない。 12月28日はAS氏の誕生日パーティ。我家も新作料理2種と女房の手作りバースデイケーキで参戦した。 戦う気持ちなくして彼らのパーティには参加できない。氏は56歳ということで、50歳用のでかい蝋燭と小さいのを6本用意した。 すると買ってきた俺も知らなかったのだが、でかい蝋燭に火を点けるとナッナッナント蝋燭が「ハッピバースディ」の演奏をはじめるではないか。 これには全員興奮状態となり、突発的オジジオババ混声合唱団を結成、ハモリの練習を重ねて本番に突入した。 蝋燭の演奏をバックに全員直立不動で熱唱したにもかかわらず、聞き苦しいことこの上ない。平均年齢は60歳前後だろうに何というアホな連中だ、俺はとても付いていけないとため息をついた。 あくる日聞くと、俺は割り箸をタクトに指揮をしていたそうである。う〜む、記憶にない。

1月1日は、大阪の女房の実家で久々に家族が全員揃った。その夜には淡路島に舞い戻り、2日夜は我家で居残り組新年会。 帰省先の横浜、京都から駆けつけたファミリーもいて大賑わい。正月だけに料理もいつもより豪華だ。 我家は、正月だけ北海道から直送してもらうタラバガニのパエリアとオセチだ。UT宅持参のおろし大根と豚の鍋はさっぱり味で優れものだった。

10日はMS宅の鏡開きで善哉が振舞われた。俺は歯が痛くて大変だったが、悲鳴をあげながらも食べた。う〜む、根性がある。

11日はUT氏宅に来た親戚の若者がプロの蕎麦打ち職人で、蕎麦打ちの一部始終を説明付きで見学させてもらったうえ、打ちたての蕎麦を食べさせてもらった。 香りよく喉越しよい細麺は、蕎麦部創設!と思わせたが、まだ満足のいくうどんを打ったこともないのに生意気だと残念した。 しかし、遠い将来の目標が一つ出来た。

中華料理屋での新年会12日は、中華料理店で新年会だった。店への送迎バスの中では、何故かこのメンバーで葬儀社を設立しようという話になり、一人一人役割が振り当てられた。 このメンバーには、3人の禿げ頭がおり、俺はその中では毛があるほうなので、一番身分の低い小坊主に任命された。悲しくもあり嬉しくもある。 激論の末、全員の役割は決定したが口は出すが金は出さん奴ばかりで会社設立は見送られた。こんな美味しい中華は大阪にもあまりないのじゃないかと満足し、二次会は我家に移動した。 ここでは何故か輪唱をしようということになり、楽曲は「かえるの唄」に決定。3人ずつ3組に分かれ、個人練習、チーム練習を経て、さぁ輪唱ということになった。 3回試みたが、聞くに堪えない。特に1組目の怪しい貿易商と我組の看護婦が音痴で参った。3組目のMS氏も途中から演歌の節回しになり、手拍子を打つのは止めてほしい。 それでも来年の忘年会で合唱団デビューをしようと盛り上がっていた。本当にバカな連中でございます。いくらなんでも俺は付いていけないとその場をそっと離れた。 あくる日聞くところによると、俺はスルメをタクトに指揮をしていたそうだ。う〜む、記憶にない。

このほか、休業中だというのに、常連は自分とこのお客さんを連れてやってくるし、地元の初めてのオジイ・オバアも大挙してやってきたりで、このお正月モード、何時まで続くのやら。

野菜の王様、玉葱野菜の王様は玉葱だ!

明るい農村部の活動は、大阪在住のころから数えて4年になる。全くのど素人ながら結構多種の野菜を手がけ、そこそこ収穫があるから止められない。 耕すところから初めて、食べるまでは色んな知識・技術・労力が必要で、それらはあくまで経験して身に付くモノだという事がわかった。 その経験、つまり栽培と料理をひっくるめて野菜で一番偉いのは何だろうと考えた。作り易い事、美味しいこと、利用範囲が広いこと、長く保存できることなどを考えると根菜類、さらに検討するとジャガイモと玉葱に搾られる。 双方とも比較的簡単に大量収穫出来るし、上手に保存すれば1年間もつし、食材として利用範囲は広く甲乙付け難い。実際「肉じゃが」「ポテトサラダ」「カレー」など共存していることも多い。 メインになる料理はジャガイモ有利、欠かせない具材としては玉葱有利である。和洋中問わず満遍なく使われているという点では若干玉葱有利か。 まぁ、淡路島は玉葱が特産品であることも考慮して、「玉葱エライ」という結論に達したのである。文句あるか?別にあってもかまわんけど。

結論は出たが、どうしても大根には触れておきたい。しっかり味の沁みたおでんの大根、おろし大根に秋刀魚、刺身のケン、そして何より日本の保存食ぶっちぎりNo,1「おしんこ」等々、ホントお世話になっております。 栽培過程で言っても、ジャガイモは種芋、玉葱は球根苗を植えるが、大根は直径1mm足らずの種子をまく。 ジャガイモ・玉葱は精々10倍20倍大きくなるだけだが、大根は1000倍2000倍に姿を変える。栽培の楽しみは変化を楽しむことだと思っている。大根に幸多かれと祈る。