ペンション モーニングアイランド新島民たち

都会を脱出して淡路島で暮している人々を、俺は勝手に「新島民」と名付けている。新島民は大きく悠悠自適派と脱サラ派に分かれるように思う。前者はよく登場しているので、俺が知り合った脱サラ派2組の夫婦を紹介してみる。

ペンション「モーニングアイランド」
オーナーのSK夫妻は開業して既に20年を越すという。「俺の教え子を泊めてやってもらいたいのだが、金の無い奴らなので、夕食なしでも構わないか」と恐る恐る訊ね「わぁ、楽でええわぁ。嬉しいわ」と言われたときは唖然とした。コレまで3度訪ねたがいつも不在で、一度はチックイン40分前なのに誰も居なかった。俺は密かに「やる気のないペンション」と最大級の賛辞を贈っていた。4度目、初めて在宅で建物内部を見せてもらった。小さな子ども連れファミリーを大切にする経営ポリシーがドーンと前面に出ていて「なんや、かなりやる気やん」と俺は少しがっかりした。俺はいつかこの夫婦を紹介し「こんなエエ加減な脱サラ開業者でも何とかなりまっせー」と脱サラ志向の人たちに勇気と希望を与えてやろうと考えていたのに当てが外れた。「儲からないし儲ける気も無い」と言いながらも、コレで生計を立て3人のお子さんを育てたのだから大したもんだよな。という訳で、ハルボン倶楽部推奨☆☆☆ペンションです。ハルボン倶楽部会員は是非ご利用ください。
美しい奥様の素敵な笑顔とお月さまの見えるお風呂が、あなたに癒しの空間を演出するでしょう。美味しい「自然薯」を頂いたのでチョッと(かなり)気を使いました。
TEL 0799−62−2007    HPアドレス http://awaji.jp/morning/

あわじ花の歳時記園あわじ花の歳時記園 のオーナー夫妻がTV見たと「喫茶部」に来てくれた。6月、近所の人とここに紫陽花を見に行こうと日まで決めていたが、大雨で取り止めた経緯があった。そのオーナー夫妻が現われたもんだから少なからず驚いた。あじさい園以前、雑誌に紹介されていたのを見ていて、その規模から造園会社のようなところがやっていると思っていたのだが、脱サラオヤジの個人経営だと知り二度驚いた。53歳で脱サラ、開業して6年になるという。俄然興味が湧いたので、早速あくる日訪れた。東西、南北とも淡路島の中心に位置し、園からは遠く播磨灘を望むことができる。歳時記園の遠景内容や規模はHPを見ていただくとして、俺はパンフレットのキャッチコピー「四季のおりなす自然の中で、花といっしょに遊びましょ」が甚く気に入ってしまった。 「遊びましょ」が素晴らしい。本人は「私は本当にズボラなんですよ。ボーっと暮していたいんだよね」を繰り返していたが、喫茶室などの建物、枕木のデッキ、露天風呂など全て手作りの上、広大な敷地の植物の世話に休む暇も無いようだ。「年金もらえるようになったら、物価の安い国で、ボーと暮したいんだよね」とも言う。コレだけ丹精込めて作り上げた観光園なのにまるで固執していないのがまたいい。
TEL 0799−64−0847    HPアドレス http://www.atc.ne.jp/user/ajisai/

うどん部活動報告

塩田麺業 入り口そもそも俺が「釜揚げうどん」なるものを知ったのは金刀比羅宮へ続く長い階段のふもとの江戸時代からあるようなうどん店だった。よく分からず注文したのだが、お湯の中に麺だけが泳いでいるあまりにもそっけないうどんに、「大阪のすうろん(素うどん)」より惨めなうどんがあったと、寒い感動を覚えたものだ。しかし、コレが俺の中に「うどん革命」を起した。麺自体が美味いと感じたのは初めてだったのだ。塩田麺業 手打ち以後どこでうどんを食べても麺に注目するようになった。それから約十年ぶり讃岐を訪れた。

塩田麺業 10月7日、YT夫妻と高松市に向け出発した。我家から栗林公園まで2時間弱、大阪の寝屋川に帰るのと全く同じだ。意外に近いのに驚く。今回の目的は正しいうどん部活動をすることで、欲張らず「セルフのうどん店2軒」とした。最初に行ったのは栗林公園近くの「塩田麺業」である。俺はチョッと迷ったが最もシンプルな「かけうどん」と「温泉卵の天婦羅」1個とした。ここの麺はご主人の言うとおり「モチモチ感」が売りで、いわゆる「コシの強さ」を期待する人には少し物足らないかもしれない。出汁は透明感のある薄味仕上げである。「美味い!」。食い物の評価はコレでいいと思う。ご近所のお土産にしようと24玉分の麺と出汁を注文したが数が足らず、当らなかった人、堪忍な。 店内でご主人が麺を打っている。我々素人の質問にも気軽に丁寧に答えてくれる。粉は純国産小麦粉2種の混合、打ち粉はゆで汁が濁らないように「タピオカ」の粉を使用しているという。さすがのこだわりだ。俺が趣味でうどんを打つと知ると、水や塩加減を逆に質問してくる。それを決して否定はしないが「私はこの分量だ」と惜しげもなく教えてくれる。その上、ナナナント、「コレで打ってみろ」その場で小麦粉2種、タピオカ粉をくれた。初めて行った店、しかも遠くから来ているので常連にもなりえない俺達にここまでしてくれるかと讃岐の心意気に感動した。さてこの粉で打った俺の愛の手打ちうどんを誰が食べることになるのか……
TEL 087−835−0667 HPアドレス http://www.shiota-udon.com
この後、栗林公園を散歩し、さらに源平壇ノ浦の戦いで有名な屋島を散策しお腹をすかせて2店目に突入した。しかし、この店のことは書かない。うどんが不味かったわけではない。コシで云うならこちらの方が讃岐うどんらしいと思う。若い夫婦と思われる二人でやっていたが、活気というか緊張感というか、客を迎える心意気というものが全く感じられなかった。俺が最も嫌う店である。正直、淡路島にはこの手の店が多く困っている。

和三盆の店

高松市の帰り、高速道路にのらず、R11号を東上し和三盆の店に寄った。俺は砂糖菓子には全く興味はないが、店は江戸時代にタイムスリップしたようなとてもいい雰囲気だったので紹介しておく。三谷製糖 香川県大川郡引田町馬宿156−8
TEL 087−933−2224   創業文化元年とある