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2008-03-12

風のたより VOL.878

コーヒー豆物語

≪春の缶詰の蓋が開いた≫

俺が起きぬけにパソコンに向かい、開くのが「くーみんの部屋」だ。ここに毎朝、りょうさん(山口県在住)が自由律俳句を一句載せている。その句を2,3度読み返して、頭に浮かんだ事をコメントする。俺の頭の目覚まし体操だ。文学者に対して、アホが口をはさむなんて失礼極まりないと思うが、りょうさんは適当にあしらってくれるので甘えている。

034 上は今朝の句だが、昨日今日とまさにこの句通りの一日でした。庭の草花達が一気に活気づきました。今日も鉢置台を一つ作り、玄関先に置き花鉢を置いてみました。雑な作りだが、実用的、我が家に小奇麗なものは似合わない。まぁ、こんなもんかな。

洲本市のYN氏邸(なんと俺と同姓)にコーヒー豆を届ける。いきなりコーヒー豆店を始めたわけではない。YN夫妻は月一ペースで喫茶部に現れ、その都度、ウチで使っている豆を500g持ち帰るのが習慣になっている。えらく気に入ってもらっているのだ。この前の土曜日きてくれたのだが、お分けするほど豆の在庫がなかったので、今日お届することにしたのだ。届けて、温泉に行く予定だったが、結局上がり込み、お茶を頂き、話が弾んで長居してしまった。まぁ、だいたい俺はこのパターンだ。

コーヒー豆の話

現在、喫茶部で使っているのは、ハルボン倶楽部オリジナルブレンドだ。もちろん、お店では売っていない。今の豆を使う前は、誰でも知っているスターバックスの豆と淡路島志筑のコーヒー豆専門店「ロイドコーヒー」さんのマイルドブレンドを、勝手に半々に混ぜて使っていた。俺は苦めのスターバックスでいいのだが、たくさんの人に呑んでもらうにはもう少しマイルドさが必要だろうと、超マイルドなロイドさんの豆を混ぜ始めたというわけだ。これが結構評判良く、しばらくはこれで通していた。

4年ほど前だろうか、一人の中年のオッサンがやってきた。初めて来た人だが、見覚えのある顔だなぁと思っていたら「ロイドコーヒー」のご主人だった。そして、神妙な面持ちで俺の淹れたコーヒーを飲んでいた。その日は何も言わずに帰ったが、次の週「これを試してほしい」と豆を持ってきた。この前飲んだコーヒーをイメージして焙煎したということだ。早速挽いて淹れてみたが、俺は首を横に振った。味は好みなので、余程でないと美味しい不味いは言わないが、これだったら今使っている豆の方が好みという意味だ。

次の週、またサンプルを持ってきた。今度は自信有り気だったが、やはり俺は首を振った。3度目も同じだった。「俺はド素人やねんから、相手にしてもしょうがないんとちがうのん?」とだけ言った。ところが、次週、またやってきた。「うん?、これいけるやん。というより、今飲んでるのに近い感じがするわ」 それでよく豆をみると、今回は薄い色の豆と濃い色の豆が混ざっていた。彼は焙煎の度合いだけでは、俺が首を縦に振らないと思い、従来の超マイルドブレンドとこれまでしたことがないほど深煎りしたのを混ぜてみた言うことだ。

てなことが、あって以来ずっと今日までこの豆を使わせてもらっている。何人かこの豆を分けてくれという人も出てきたので、下してもらっている価格そのままでお分けしている。

それからはそのご主人が配達してくれていたが、一年前ほどから彼は全く姿を見せなくなり、奥さんやおじいちゃんが届けてくれるようになった。気にはなっているが、まだ事情を聞けないでいる。なんか聞いてはいけない物語が展開しているように思えるのだ。コーヒーの味は変わっていないと思うので、あえて聞く必要もないのだけどね。

それから、これだけ読むと、俺はすごくコーヒーにはうるさように思われるかも知れないが、人間の舌なんてええ加減なもんで、目隠しして飲んだらマイルドもストレートもあったもんじゃないというのはヨー分かっております。何でも味は、馴染んだのが一番よろしい。おふくろの味というやつですなぁ。しかし、考えてみればおふくろの料理を食った期間の2倍ほど女房の料理を食べているのだから、今は女房の味と言うべきなんやろなぁ。

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