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2008-05-27

風のたより VOL.942

一番の人

12:00きっかりに、釜口のTK夫妻、朝日ヶ丘のHR夫妻(TK夫人の妹夫妻)がやってきた。こちらも準備万端で待ち受けておりました。テーブルセットも整えた。トマトのガスパチョサラダ、大根と帆立のサラダは冷蔵庫に冷やしてある。女房の焼くピザは、10分前からオーブンに入っている。俺の作るパスタ2種は、全て下ごしらえ完了、茹で鍋も沸騰して待機している。このメニューでのゲストランチは、もう十回以上はこなしている定番なのだが、今日は少し緊張気味。なんせ、自分の料理を、元とは言えプロの料理人に食べさせるのは初めてだ。と書いて、ン?ヨー考えたら長男も一応料理人やよなぁ。

焼酎、ビール、ノンアルコールビール、お茶で乾杯、俺はすぐパスタに取り掛かる。テーブルの方に耳だけ向けている。サラダ2種は、まずまず好評のようだ。「さっぱりして美味しい!」との声が聞こえてくる。お誘いした折「美味しいという表現以外してはいけない」というお達しを守っているようだ。

スパゲッティ・カルボナーラ

俺はパスタは茹で時間5分の細麺を使う。アルゼンテを良しとするので4分で引き揚げる。その間、オリーブオイルでニンニクとブロックベーコンを炒め、茹で汁を投入、ジュワッと泡がたつ、いわゆる乳化状態になる。ここに茹であがったパスタを素早く投入。火を止め、フライパンを2,3度返す。これは材料を絡ませると共にパスタを冷ます意味もある。そこに、下ごしらえしておいたソース(卵黄、生クリーム、黒粒コショウ)をからめる。最後にパセリのみじん切りをからめ。出来上がり。何やかや書いたが、下ごしらえしておいたら5分間クッキングなのである。大皿に盛り、テーブルに出し、そこで人数分取り分ける。まぁ、ドーンと4人前盛り付け「どーだ!」とアピールするためでもあるが、この間パスタをさらに冷ましていくという意味もある。カルボナーラは、さましながら作る料理だと、フレンチのシェフから教わった。間違いではない、イタリアンのシェフでなく、フランスのホテルで料理長を務める日本人フレンチシェフから直接教わったのだ。

カルボナーラも好評で、食べつくしたところに女房作のピザが焼ける。これには夫婦合作イタリアン!の付加価値が伴って結構受ける。

まだ、食べてもらえそうなので、俺はスパゲッティ・ぺぺロンチーノ蛸を作る。これについての蘊蓄は語らない。知ったかぶりは、ええ加減にせえよ!と石を投げられそう・・・

さて人を招いてのランチは、会話の楽しさでもある。フミちゃん(HR夫人、TK夫人の妹)が面白い。圧倒的に面白い。海平の郷にも、面白人間はたくさんいるが、フミちゃんの面白さは群を抜いている。俺がこれまで会った中で一番話の面白い人ではないだろうか。話の内容も語り口も芸の域に達している。自分の身辺で起こったことを話しているのだが、創作落語といってもいいほどだ。語りが芸なので、ここで文にしてもその面白さは伝わらないだろうが、その一説を・・・

うちのお父さんな、もう死んでもたんやけど、ピーナツというニックネームやねんな。私が付けたんやけど。このピーナツな、亡くなる前、かなりボケとってん。介護は大変なんやけど、どうせ介護するなら楽しくやらな思って、好きな「みのもんたのクイズミリオネラー」をしたるねん。

「ほら、ピーナツ、クイズミリオネラー始めるで」

「おおっー、がんばる!」

「1+3は?」

「う~ん、う~ん、4!」

「シェーカイ!10万円獲得しました」

「やったー」

しかし、答えが10以内の計算しか出来ないから、問題が限られる。すぐ10問目になって

「5+4は?」

「う~ん、う~ん、う~ん・・・・9!」

「シェーカイ、おめでとうございます。1千万円獲得です」

「わーい!やったぁ」とガッツポーズで喜ぶ。

たまに意地悪して、10問目で「7+6は?」というと

「う~ん、う~ん・・・・・・」

みるみる顔が青ざめて

「わし、寝る」とぐったなるねん。

書けばこんなもんだが、これを彼女がしゃべると絶妙で、俺も女房も笑った笑った!もう顎がはずれそう。是非とも彼女をご近所宴会にデビューさせねばならないなぁ。ところが、かのじょ、無類の人見知りで、人の行かないようないつも空いているお店しか行かないのだそうな。

「ほんで、私の行った店は必ず潰れるねん」

そういえば、当ハルボン倶楽部喫茶部も、9月には潰れるんやなぁ。ほんまや!彼女に「ブラン」は紹介せんとこ!

帰りしなKD氏が、今度は我が家でランチをと誘ってくれた。カレンダーをながめ6月10日に決まった。一緒に御飯を食べるということは、こんなに距離を縮めるんだなぁ。一緒に御飯を食べる人がいることが大事なんやなぁ。

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