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2008-06-10

風のたより VOL.956

宝月窯

8時過ぎ遅い夕食を摂りながら、何気なくテレビを見ていたらニュース速報のテロップが流れた。「日本水泳連盟がオリンピックでスピード社の水着使用を認めた」といったことだ。話題になっているのは俺も知っているが、これって日本国民が緊急に知らなければならないことだろうか。地震などの災害発生と同じレベルのことなんだろうか。この国はどこかおかしいと思っているのは俺だけだろうか?

さて、いつも夕食は6時と決まっているのに遅くなったのは、釜口のTK邸にランチをよばれに行き、結局4時過ぎまで飲み食いしていたからだ。元料理旅館のオーナーシェフだけに期待感はあったものの、想像以上の料理に唸ってしまった。

090 091 093 ヒラメの薄造り。ヒラメの五枚下ろしというが、きれいな4枚の短冊を取り出し、その場でひいてくれた。。柳刃包丁も使い込んだものと比較的新しいのを見せてくれた。使い込んだのは磨いで磨いで長さも幅も半分になっていた。これぞプロの道具なんだろう。大皿がみるみる埋められていき、最後にエンガワをバラのよう巻いて中心に盛りつけた。これを自家製ポン酢(ゆず汁と醤油半々)と紅葉おろしでいただく。さっぱりとしていくらでもはいる。瞬く間に平らげてしまった。

097 次はハモ鍋。これもこれまで食ったことのない絶品だった。淡路島のハモ鍋はキロ級のデカイのが好まれると聞いていたが、彼は400g程度と指定して注文したという。このくらいが身も皮も柔らかくて、早く出汁から引き上げることができるので一番おいしいというのだ。もちろん彼が骨切りした。出汁は薄めの昆布かつおだし。他にはなにも入れない。薄いピンク色のハモを沸騰した出汁に投入すると10秒で花が咲く。素早く網ですくい上げる。あらかじめトンスイに出汁をとり、スダチを4,5滴たらした中にハモを入れ、汁と一緒にいただく。口の中でとろけるような柔らかさ、スダチの酸味が淡白なハモをほのかな甘さに引き立てる。これまで食べたハモ鍋とは、明らかに違う料理だ。彼によれば、土瓶蒸し感覚で食べるのがいいということだ。

070 073 夫人の炊いた黒豆ごはんも絶品だった。もう、お腹はいっぱいなのにひたすら食べ続けた。メタボもコレステロールも知ったことか。これを食わずして何が人生だ。

063 057 068 TK氏は、流行っていた料理旅館を52歳でたたみ、山を切り開089 いた今の地に住み着いた。そして建物以外はすべてD.I.Y、一人でやり遂げた。お城のようなスケールの石積み、大きな鯉の泳ぐ池、東屋、陶芸小屋、ツリーハウス・・・・全くの素人が、設計図を描くこともなく、できるところから手をつけて、いつの間にか完成させてしまう。そして、ほとんど独学の陶芸も素人離れしている。天才肌の人やね。D.I.Yを目指す人、一度見学させてもらうといいですね。

080 俺も大いに刺激を受け、斜面を眺めながら、あんなこともこんなこともといろんなアイデァが浮かんでいる。なんやワクワクしてきたなぁ。

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